チームビルディングの研修内容とは?具体例を交えて解説

公開日:2023.07.04 更新日:2023.07.04

組織のチームワークを向上させ成果につなげる「チームビルディング」を取り入れている企業が増えてきています。
チームビルディングとは、コミュニケーションや問題解決能力などを高め、成熟したチームを作ること目的とした取り組みです。組織として成果を出せるチームとなるために、チームビルディングにより必要なスキルを身につけていきます。
本記事では、チームビルディングを研修として取り入れる際にどのようなことをするのかなどを具体例を交えて解説していきます。

チームビルディング研修ではどんなことをする?

チームビルディングは、組織として成果を出すために必要なコミュニケーションの促進や、問題解決能力の向上などを目的に行ないます。状況と目的に合わせて適した研修を取り入れていくことが大切です。
たとえばチームビルディングのフレームワークとして「タックマンモデル」が挙げられます。タックマンモデルとは、チームビルディングを行う過程を「形成期」「混乱期」「統一期」「機能期」「散会期」の5つに分け、それぞれの過程を経ることで成熟していくというものです。
チームビルディング研修では、こういった過程に合わせて自社で行う研修を設定し、チームワークの向上や成果を出すためのマインドなどを構築していきます。

チームビルディング研修の具体例

実際にチームビルディング研修を行う具体例として、以下の4つを紹介します。

  • ゲーム形式
  • アクティビティ形式
  • 合宿形式
  • ワークショップ形式

それぞれの形式について解説していきます。

ゲーム形式

ゲーム形式の取り組みは、チームビルディングで最も一般的な研修ともいえます。チームで一つの目標に向かって行うものが多く、コミュニケーション力や協調性が養われます。
たとえば「20本の乾燥パスタ、1mのテープ、1mの紐、マシュマロ」を使って最も高いタワーを作るマシュマロ・チャレンジや、チームで問題解決能力の向上を図るNASAゲームなどが代表的です。楽しく協力して行えるので、自然とチーム力が向上されていきます。
実際のビジネスシミュレーションを活用して、実践的な戦略や考え方を学ぶゲームもあります。

アクティビティ形式

アクティビティ形式は、文字通り実際に体を動かして行うチームビルディングになります。
たとえば「人間知恵の輪」や「目隠し障害物競争」などです。人間知恵の輪は、チームのメンバーが輪になって立ち、中心に手を伸ばしてお互いの手を掴みます。そのまま手を離すことなく、体を動かしながら解いていきます。コミュニケーションや創造性がなければ、腕が絡まり抜けない仕組みになっているため、チームワークの向上に役立ちます。
競争で行うゲームは対戦形式にすることで、戦略性が問われるものもあり、目的に合わせて行うと良いでしょう。
実際に体を動かす研修はストレス発散にもつながり、デスクワークが多い部署などにも有効です。

合宿形式

合宿形式は数日間に渡って行う研修です。合宿形式は、チームメンバーのことをよく知らない状態で行うと効果が高いとされています。そのため新入社員研修として合宿形式のチームビルディングを取り入れている企業も多くあります。
チーム像を共有する研修を取り入れる、ゲーム形式の研修を取り入れるなど、さまざまな研修を組み合わせて活用できれば、チームワークが大きく向上することが期待できます
また、合宿はプライベートの一面も見られるため、他の形式よりも関係性を強められるでしょう。

ワークショップ形式

ワークショップ形式とは、チームで一つの課題を達成する研修です。
たとえばレゴを使った研修などがあります。お題としてレゴを活用して、未知の生物を作るといったものです。レゴを使った研修は、Googleなどでも取り入れられています。
ワークショップ形式では、完成した作品をフィードバックするのが特徴です。出来上がりまでの協力はもちろんのこと、完成後に意見交換を行うことでコミュニケーションの促進も図れます。プロトタイプを作成し、改善提案、改善後の修正など実際の仕事でも活かせる形式になっています。

オンラインでもできるチームビルディング研修

チームビルディング研修はオンラインで行うことも可能です。ここでは3つ紹介します。

  • グッドアンドニュー
  • リモート宝探し
  • オンライン運動会

それぞれのオンラインチームビルディング研修について解説していきます。

グッドアンドニュー

グッドアンドニューとは、複数人のグループに分かれて相手の「良い点」や「気づいたこと」などを報告し合うゲームです。一人1分程の時間で、チーム内の相手のことについて順番に報告していきます。発表のために相手を知ろうとするため、相互理解に大きく貢献します。
Zoomなどのオンラインでも簡単に行え、本格的なコミュニケーションの前のアイスブレイクとしても活用できます。

リモート宝探し

リモート宝探しとは、チームを組んで行うオンラインでの宝探しです。最終的に宝を発見するというゴールに向かって、協力して進めていきます。
リモート宝探しでは、チームは何人でも構いません。大人数でも可能で、構築したいチームによって好きなミッションを選択できます。内容によっては、長時間かかるものもあり、より綿密なコミュニケーションを取るきっかけにもなります。
最終的に宝を見つけられれば達成感が得られ、チームとしての一体感も構築できます。

オンライン運動会

オンライン運動会とは、オンラインでつないで参加する運動会のことです。一箇所に集まる必要がなく、全国に拠点を持つ場合などに有効なチームビルディング研修です。
テレワークが多い企業などでは身体を動かすきっかけにもなるため、運動不足解消にもつながります。オンラインならではのプログラムや、参加者同士が協力して行うプログラムもあり、コロナ禍をきっかけに開催する企業が増えています。

チームビルディング研修サービスを提供している企業3選

チームビルディング研修サービスを提供している3社を紹介します。

自社に研修の導入を考えている際は、活用してみてください。

  • SMBCコンサルティング研究所
  • ANAビジネスソリューション株式会社
  • 株式会社インソース

SMBCコンサルティング研究所

SMBCコンサルティング研究所は、チームビルディング研修を自社の要望に応じてカスタマイズして提供してくれるのが特徴です。30年以上の支援実績があり、ノウハウも豊富に備わっています。
また、研修だけに止まらず研修効果の分析や検証を行なってくれるため、組織の可視化を行えます。SMBCコンサルティング研究所の評価軸の特徴として「360度評価」が挙げられます。ひとりの従業員に対して、同僚から上司、部下に至るまで全ての人が評価してくれるもので、客観的な評価を知ることができます。
分析と検証に優れているため、長期的なチームビルディングに有効です。

ANAビジネスソリューション株式会社

ANAビジネスソリューション株式会社は、ANAの客室乗務員などを務めた講師が担当するチームビルディング研修サービスを提供しています。
フライトはパイロットと客室乗務員がチームとなって運行するため、チームワークの作り方などを実務的に学習できます。とくに同じ目標を達成するために、他部門の人材と協力する方法などを、チームビルディング研修を通して醸成できるのが特徴です。
これまでの実績は9,000社以上を超えており、豊富な実績も強みとなっています。

株式会社インソース

株式会社インソースは、年間で約50万人の人材が受講している研修会社です。豊富な研修項目の中のひとつとして、チームビルディング研修を提供しています。
インソースのチームビルディングには、あらゆる課題や要望に応えるカリキュラムがあるのが特徴です。さらにチームビルディング研修に付随して、研修効果を定着させる「研修呼び覚まシステム」も提供しています、チームビルディングで行なった研修内容を参加者に定着させるために、研修受講から3ヶ月にわたってアンケート形式でのヒアリングを行います。
一時的な効果で終わらず、継続的な力として備わる仕組みになっています。

まとめ

強い組織を作るために、チームビルディング研修は非常に効果的です。昨今、リモートワークの普及によって、組織内のコミュニケーションが希薄になってしまったといった課題を抱えている企業は増えてきています。
ビジネスの変化に対応していくためにも、強い組織作りは欠かせません。チームビルディング研修を通して、成熟した強い組織の構築を目指してみてください。

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