チームビルディングに効果的なゲームとは?状況別に10個紹介

公開日:2023.07.03 更新日:2023.09.20

従業員のスキルアップや能力を最大限に発揮するためのチーム作りとして、チームビルディングが注目を集めています。ビジネスの変化が激しい現代に対応するためには、組織も柔軟に変化し、最大限のパフォーマンスを発揮することが求められています。



本記事では実際にチームビルディングを行う際に、取り入れてみるとおもしろいゲームを紹介します。自社に適しているものを導入し、組織の創造性や協調性の強化、信頼関係の構築などに役立ててみてください。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、「Team building」の綴りの通り、成熟したチームを作り上げることを目的とした取り組みです。組織の目標を達成するためには、組織メンバーのスキルアップや能力を発揮する環境作りが必要です。
チームビルディングは目標や目的を達成するチーム作りとして、研修やコミュニケーション、ゲームを通してメンバーのパフォーマンスを向上させることが目的になります。

チームビルディングで使えるゲーム10選

チームビルディングゲームは多種多様です。オンラインでできるものもあれば、屋内、屋外でできるゲームもあり、用途に合わせて選択できます。本章では「オンライン」「屋内」「屋外」のそれぞれでできるゲームを計10種類紹介していきます。

オンラインでできるチームビルディングゲーム

オンラインでできるゲームとしては、以下の3つを紹介します。


  • 人狼ゲーム
  • ヒーローインタビューゲーム
  • オンライン謎解きゲーム


それぞれのゲームについて解説していきます。


人狼ゲーム

人狼ゲームはある村を舞台に、村人に扮した人狼を見つけ出し、チームで協力して村を守ることを目的にしたゲームです。昼夜でターンを繰り返し、誰が人狼に扮しているかを当てていきます。


ゲームには役職があり、人狼はじめ、村人の他にも占い師や騎士などが存在します。ターン中にメンバー間で会話を行い、夜のターンで人狼だと思う人物を多数決で決定。人狼を正解させれば村人側の勝利、村人を全て追放できれば人狼の勝利になります。


必然的にコミュニケーションが必要になるゲームのため、傾聴力や伝達力が磨かれます。オンラインでなくても、屋内ゲームとしても活用できます。



ヒーローインタビューゲーム

ヒーローインタビューゲームとは、二人一組のペアとなり質問者と回答者に分かれて行うゲームです。スポーツにおけるヒーローインタビューのように、質問と回答を繰り返すことで、コミュニケーションを図れます。


また制限時間を設けることで、時間内に納める工夫なども引き出せます。質問者はどのような質問をすれば場が盛り上がるか、どのような雰囲気にしたいのかを考える力を身につけられます。
簡単にできるため、研修の前のアイスブレイクとしても取り入れている企業が多いゲームです。



オンライン謎解きゲーム

オンライン謎解きゲームは、文字通りオンラインでチーム組み、謎を解いていくゲームのことです。一つの謎を解くためのヒントがいくつか用意されており、チームワークの向上やコミュニケーション能力の促進などが図れます。


謎解きゲームの目的は最終的な謎を解決することなので、問題解決能力の向上にもつながります。解決のためにチームの協力が不可欠なゲームであれば、必然的にこれらの能力が高まることが期待できます。
オンライン謎解きゲームはいくつかの種類があり、脱出するためのゲームや島を冒険するゲーム、ミステリーの要素があるゲームなど、一回で終わらずにゲームを変えて何度でも行えます。


室内でできるチームビルディングゲーム

室内でできるゲームを4つ紹介します。


  • NASAゲーム
  • レゴ
  • マシュマロ・チャレンジ
  • ペーパータワー


それぞれのゲームについて解説していきます。


NASAゲーム

NASAゲームとは、月面着陸をテーマにチームワークや問題解決能力の向上を図るゲームです。ゲームは宇宙飛行士が月面着陸に失敗したという所からスタートし、宇宙飛行士を無事に宇宙船に戻すことが目的です。


無事に宇宙飛行士を帰還させるために、所持していた持ち物をチームごとにランク付けし、なぜそのランクにしたかの理由付けを行います。最終的にはNASAの模範回答に最も近いチームが勝利となります。
優先順位を付ける際は、チームで意見を出し合う必要があり、コミュニケーション能力や意思決定能力の向上が期待できます。



レゴ

レゴを使ったチームビルディングゲームは、GoogleやTOYOTAなどでも導入されています。制限時間内にレゴをできるだけ高く積み上げるゲームや、未来で想像しうる未知の生物の作成など、ゲームはいくつかあります。


いずれのゲームも「実際に行う → 完成品に対して意見を出し合う → 改めて行う」の3段階の構成になっているため、チームワークの向上やコミュニケーションスキルの向上などが期待できる取り組みです。


また、ファシリテーターと呼ばれる進行係をチームで用意し、制限時間内で有意義な結果が出るような工夫も必要なワークとなっています。



マシュマロ・チャレンジ

マシュマロ・チャレンジとは、「20本の乾燥パスタ、1mのテープ、1mの紐、マシュマロ」を使って最も高いタワーを作るゲームです。いくつかのチームに分かれ、制限時間内に最も高いタワーを作ったチームが勝ちになります。


「最も高いタワーを作る」という共通の目標のために、チームで協力して意見を出し合い、創造性を働かせる必要があります。タワーを高くするのは簡単ではなく、コミュニケーションの促進が不可欠なゲームになっています。世界記録は99cmとされており、事前に世界記録の高さを提示して、どのように積み上げたかを考えさせることもできます。



ペーパータワー

ペーパータワーとは、A4用紙30枚をできるだけ高く積み上げるゲームです。マシュマロ・チャレンジとは異なり、利用できるのがA4用紙のみのため、より創造性を働かせ、チームで知恵を出すことが求められます。


どのような形であれば安定するか、どのように積み上げれば高くなるかなどをチームで考えていきます。A4用紙以外でも、新聞紙を活用して積み上げる、クラフト紙を活用するなど難易度を変えて行うことも可能です。


繊細に積み上げることが求められるため、チームで不協和音を出してしまう存在がいると、なかなかうまくいかないゲームになっています。


屋外でできるチームビルディングゲーム

屋外でできるゲームとしては、以下の3つが挙げられます。


  • 目隠し障害物競争
  • 宝探しゲーム
  • 陣取り合戦


それぞれのゲームについて解説していきます。


目隠し障害物競争

目隠し障害物競争とは、チームのメンバー1人が目隠しをし、他のメンバーの声を頼りに障害物をかわして目的地にたどり着くゲームです。


目隠ししているメンバーへの的確な指示はもちろんのこと、障害物をかわすためにコミュニケーションも必要になります。目的地まで移動するためには、双方のメンバーの信頼関係が何よりも必要なため、チームワーク強化に直結するゲームです。


いくつかのチームを作り、最も早く障害物を通過したチームの優勝など、競わせるのも良い方法です。



宝探しゲーム

屋外で行う宝探しゲームです。与えられたミッションを解いていき、宝のある場所を突き止めていきます。制限時間内に解決するために、チームで協力して解いていくことが必要です。コミュニケーション力はもちろんのこと、柔軟な発想力なども必要なゲームです。


最近ではスマートフォンアプリを活用して行う宝探しゲームもリリースされています。スマホのGPS機能を活用して、街中など広いエリア設定でゲームを行うこともできます。
問題解決能力の向上にも役立つチームビルディングゲームです。



陣取り合戦

陣取り合戦は2チームに分かれ、決められたエリア内でスペースを活用し、相手の旗を獲得したチームが勝ちとなるゲームです。チーム内のコミュニケーションや、旗を獲得するための戦略なども求められます。


自チームの戦力分析や適切な人材配置、相手の守備を崩す戦略など、非常にゲーム性が高いのが特徴です。一度の対戦で終わらず、3戦して先に2勝したチームを勝ちにするなど、ゲーム毎に反省を設ける時間を作ると、より良いチームワークが作り上げられます。

まとめ

チームビルディングを有効に取り入れることで、組織力の強化につながります。また、単発で終わらせず定期的に行えば、前回との比較や成長している点なども見えやすくなりますので、継続的な取り組みをおすすめします。
楽しむだけでなく、導入するねらいや目的を従業員と共有することで、チームビルディングの効果はより高まっていきます。

おすすめの
パートナー企業