スマホでeラーニングは当たり前?メリットやおすすめのシステムについて解説

公開日:2023.06.02 更新日:2023.09.09

企業の学習方法は、これまでの集合型研修のような形式から、いつでもどこでも学習が行えるeラーニングへと変化してきています。しかし、eラーニングを導入しても対応機器がパソコンのみのシステムも多く、移動中に学習が行えない、自宅での学習が行えないといったデメリットもありました。
こうしたデメリットを払拭しているのが、スマートフォンやタブレットなどにも対応しているクラウド型のeラーニングシステムです。
本記事ではeラーニングをスマホで利用できるメリットから、おすすめのシステムまでを解説していきます。

eラーニングとは

eラーニングとは、インターネットを活用した学習形態のことです。書籍などを用いたアナログ的な学習ではなく、パソコンなどのデジタル機器を活用して学習を行います。
受講者はインターネットの接続環境があれば、いつでもどこでも好きな時に学習できるのがメリットです。また、管理者にとっても学習教材をシステム上にアップロードする、進捗管理をシステム上で一元管理できるなどのメリットがあります。
現在では、eラーニングは多くの企業に導入され、広く浸透している学習形態と言えます。

eラーニングはマルチデバイス対応が基本?

スマートフォンが登場して以来、人々は簡単にインターネットにアクセスできるようになりました。従来、パソコンからでしかインターネットにアクセスできなかったものが、スマートフォンの普及によって、いつでもどこでもアクセスできるようになったのです。

総務省の「令和4年版 情報通信白書」によれば、スマートフォンの世帯保有率は88.6%にまで上っており、一人一台スマートフォンを所持していると言っても過言ではない数字になっています。

こうした背景から、あらゆるシステムやサービスはパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットなどあらゆるデバイスへの対応が必須となってきています。

eラーニングにおいても、受講者が時間や場所の制約なく学習できる環境を提供するために、マルチデバイスへの対応は欠かせません。

eラーニングをスマホでおこなうメリット

実際にeラーニングをスマホでおこなうメリットとして、以下の3点を見ていきましょう。

  • いつでもどこでも学習ができる
  • 必要な時に簡単にコンテンツの確認ができる
  • さまざまな学習コンテンツを利用できる

それぞれのメリットについて解説していきます。

いつでもどこでも学習ができる

スマホに対応することで、受講者はいつでもどこでも学習ができるようになるのが大きなメリットです。パソコン対応のみのeラーニングの場合、学習をするために出社が必要になるなど、学習意欲の低下につながるケースもあります。スマホ対応であれば受講者の好きな時に学習ができ、通勤中や退社後の空き時間といったスキマ時間を活用できます。
退社後の自宅で静かに学習がしたい、通勤電車での時間を利用したいなど、さまざまなニーズに対応できれば、学習意欲の向上にもつながるでしょう。

必要な時に簡単にコンテンツの確認ができる

常に所持しているスマホなら、受講者は知識が必要だと感じた瞬間に、その場でコンテンツの確認ができます。以前に学習したことを思い出せないような時、すぐにスマホからコンテンツを確認できれば助かりますし、知識の定着にもつながるでしょう。
紙媒体の学習資料だった場合、資料の中から必要な知識を見つけるのに時間がかかったり、資料を常に持参しているわけではないため確認ができなかったり、対応が遅れてしまいます。スマホ対応のeラーニングを導入することで、受講者が必要な時に簡単にコンテンツの確認ができ、知識の定着率アップが期待できます。

さまざまな学習コンテンツを用意できる

スマホに対応することでさまざまな学習コンテンツを用意できます。たとえば動画の活用です。現在ではスマホで動画を見るのが一般的になってきているため、動画配信サイトを見るのと同じような感覚でeラーニングのコンテンツ動画を視聴できます。
さらに企業独自の動画コンテンツも制作可能です。新入社員の配属前に配属先の業務風景をコンテンツ配信すれば、不安が軽減され、逆に期待感を持ってもらえるといった使い方もできるでしょう。
また、企業によってはSNSのような感覚で、受講者同士や管理者と受講者がコミュニケーションの場としても活用しています。スマホは通知機能はパソコンよりも優れているため、リアルタイムでの情報共有やコンテンツについての確認が行えます。

eラーニングをスマホでおこなうための手段

企業がeラーニングシステムを導入する際には、以下の3つの点に注意して進めていくことが大切です。

  • 使いやすさの確認
  • コンテンツの作成機能や充実度
  • 費用対効果の確認

使いやすさの確認

eラーニングは従業員に積極的に学習をしてもらう必要があります。そのためスマホ画面を見た際に、見やすいと感じてもらえる、誰でも簡単に操作ができるなどの使いやすさが非常に大切です。
スマホでの操作性が悪いeラーニングを導入してしまうと、効果的な学習にはつながりません。トライアルを有効活用して実際の従業員の意見を反映するなど、事前に従業員が負担を感じにくいシステムであるかを確認しましょう。

コンテンツや管理機能の充実度

eラーニングにはコンテンツの充実度に差があることがほとんどです。自社の目的に合わせて、講座のレベル設定が行える、常に最新の講座を更新してくれるなど内容が充実しているかを確認すると良いでしょう。また、自社独自のコンテンツ作成を考えている場合は、負担が少なく簡単に作成できるかなど、操作性や機能面も大切です。
管理者の負担を軽減するためにも、学習進捗をリアルタイムで確認できる機能や受講者に学習を促すプッシュ通知、メール配信機能などが備わっていると、より確実に学習を促すことが可能です。
コンテンツや管理機能が充実しているかも、導入時に確認すると良いでしょう。

費用対効果の確認

機能が充実していてもコストが高いと、最適なシステムであるとは言えません。また、コストが低くても自社が求める機能がなければ、必要な効果は得られません。
まずは自社の目的を軸にして、機能が揃っているものをいくつか抜粋し、費用と照らし合わせながら選んでいくと良いでしょう。システムの導入や従業員への浸透、そして学習効果が出るまでには時間がかかりますから、長期的な視点で費用対効果を考えましょう。

スマホ対応のeラーニングシステム3選

スマホ対応のeラーニングシステムを3つ、ご紹介します。

  • Schoo for Business(法人プラン)
  • LearnO(ラーノ)
  • Smart Boarding

自社の学習環境に適しているか、費用対効果に優れているかなどを確認してみてください。

Schoo for Business(法人プラン)

Schoo for Businessは、従業員のあらゆる職種、階層に対応した研修カリキュラムが用意されているeラーニングシステムです。

新人研修向けではビジネスマナー研修、管理職向けではリーダーシップ研修などが備わっており、プログラミングやDX、AIに関するコンテンツまで網羅しています。動画コンテンツは7,000種類以上を誇っており、幅広い研修に活用できるのが特長です。

充実したラインナップが揃い、従業員の職種別や階層別に合わせた研修カリキュラムとなっていて、研修計画も容易に立てられます。

Schoo for Business 公式サイト

LearnO(ラーノ)

LearnO(ラーノ)は、年間で35万人以上が利用しているeラーニングシステムです。学習コンテンツの作成が非常に簡単なのが特長で、テキストや画像、動画などをアップロードするだけで、テンプレートに沿ったコンテンツを作成できます。

管理者の負担が軽減されるため、中小企業やスモールスタートを行いたい企業には特におすすめです。アップデートは年4回実施され、機能の拡張などが随時行われているため、常に最新の状態のシステムを利用できます。

LearnO(ラーノ)公式サイト

Smart Boarding

Smart Boardingは、オンライントレーニングに特化したeラーニングシステムです。新入社員から管理職までの研修プログラムが短い動画で用意されているため、スキマ時間で簡単に学習できます。

さらに「双方向型ライブレッスン」が用意されており、動画で学んだ内容をレッスンによってアウトプットすることで、知識やスキルの定着に役立てているのが特長です。

自社用のコンテンツ作成も可能で、独自性のある研修にも対応できます。

Smart Boarding 公式サイト

まとめ

スマホでeラーニングを活用できると、受講者にとってはスキマ時間を有効活用できるなど多くのメリットがあります。

ビジネス環境の変化が激しい現代において、時間を無駄なく活用して人材を育成することは企業にとって不可欠であると言えます。自社の学習環境やどのような人材を育成したいかを明確にし、適したeラーニングシステムを導入してみてください。

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