無料で使えるeラーニングとは?注意すべきポイントと合わせて紹介

公開日:2023.06.01 更新日:2023.06.01

インターネットを活用して学習を行うeラーニング(e-Learning)が広まっています。有料・無料問わずにeラーニングを導入していると回答した企業の割合が55.1%と半数以上にのぼったという調査結果もあります。

引用:株式会社Innovation & Co.「導入状況調査から読み解くe-ラーニング導入の必要性と課題」の市場調査レポート(PR Times)

効率的に従業員の学習が行えるなど、さまざまなメリットがあるeラーニングは、今後もさらに広がりを見せると予想されます。

本記事ではeラーニングの導入に向けて、無料で活用できるシステムや導入する際に気を付けることなどを解説しています。本記事を参考に自社への導入を検討してみてください。

eラーニングとは

eラーニングとは、インターネットを活用して行う学習形態のことです。
従来の社内研修では、受講者を集合させたり、学習教材などを配布したり、時間や場所の制約がありました。しかしeラーニングでは、学習の進捗管理や進捗に合わせた教材などは、すべてインターネット上のサーバーに管理されるため、対面での対応や紙の資料を準備する必要がありません。また、受講する従業員にとっても時間や場所に縛られず、インターネット環境が整っていれば、いつでもどこでも学習できるのも特徴です。
無料で活用できるeラーニングも登場するなど、従業員教育に大きな変化がもたらされています。

無料のeラーニングシステムを使用するときに気を付けるべきこと

無料のeラーニングシステムは有料版と比較すると、機能面などで劣ってしまうことがほとんどです。そのため、自社で無料版を導入する際には、以下の3つの点に気を付けましょう。

・自社の導入目的と必要な機能が明確になっているか
・会社の規模に合わせたユーザー数になっているか
・利用期間やコンテンツに問題はないか

それぞれのポイントについて解説していきます。

自社の導入目的と必要な機能が明確になっているか

eラーニングシステムを導入したものの、思ったような効果が出ていない企業も少なくありません。自社で「なぜ導入するのか」を明確にしなければ、eラーニングシステムを導入しても大きな効果は見込めないでしょう。
自社で導入する際には「利用するデバイスは何か」「インターネット環境は整っているか」「対象となる従業員は誰か」まで落とし込むことが大切です。目的を明確にしたうえで、eラーニングシステムの「機能」「利用形態」などを比較して選択すると良いでしょう。eラーニングは導入自体が目的ではなく、導入後にきちんと効果を出すことが目的です。目的を見誤らないように注意が必要です。

会社の規模に合わせたユーザー数になっているか

無料のeラーニングシステムは、ほとんどの場合ユーザー数の制限を設けています。100人規模の会社であるにも関わらず、10人までの人数制限があるeラーニングシステムでは、適切な学習環境の提供は難しくなります。
ユーザー数が自社の規模に合っているかどうかは、必ず確認すべきポイントです。

利用期間やコンテンツに問題はないか

無料のeラーニングシステムの中には、初月は無料で2ヵ月目以降は課金が必要というケースも多くあります。加えて無料で利用ができる分、コンテンツも制限されている場合がほとんです。
有料版であれば、無制限で利用できるコンテンツ数が揃っていても、無料版で利用できるコンテンツは2、3個のみというケースも少なくありません。無料のeラーニングシステムで自社の目的が達成できるのか、そのためのコンテンツが十分に揃っているのかを確認することが大切です。

有料のeラーニングシステムを選ぶべきケースは?

無料でeラーニングシステムの導入を考えていたとしても、有料のeラーニングシステムを選ぶ方が良いケースもあります。主に以下の2つのケースが考えられます。

・費用対効果を最大限に発揮したい
・コンテンツを充実させたい

それぞれの理由について解説していきます。

費用対効果を最大限に発揮したい

有料のeラーニングシステムを導入する際には「初期費用」と「月額費用」のそれぞれがかかってきます。また、クラウド型(インターネットを経由して、クラウドサービス事業者が提供しているサーバーやアプリケーションを利用する方法)を導入するか、オンプレミス型(自社内にサーバー等を設置し、ローカルネットワークで運用する方法)を導入するかでも費用は変わってくるため、事前に確認しておくことが大切です。

有料のeラーニングシステムを導入する場合でも、安い製品では学習効果が低い場合もあります。反対に高い製品を導入しても、利用しない機能が多く、コストに見合っていない場合もあります。
しかし、有料のeラーニングシステムが無料版と比較して機能面やセキュリティ面、対応人数で優れていることはたしかです。
自社にとって適切な価格で、必要な機能が搭載されており、従業員に高い学習効果を期待するのであれば、費用対効果に優れている有料のeラーニングシステムがおすすめです。

コンテンツを充実させたい

有料のeラーニングシステムは、充実したコンテンツで質の高い学習を行えます。無料版では一部コンテンツのみが利用可能などの制限があるため、さまざまなタイプの学習に用いたいと考えている場合には、有料版がおすすめです。
また、eラーニングシステムには「独自コンテンツ作成機能」を搭載しているものもあります。既存コンテンツに加えて、自社独自のコンテンツを作成したい場合には、機能が備わっているか確認すると良いでしょう。
学習コンテンツの充実は、学習効果の差につながりますます。高い学習効果を期待している場合には、有料のeラーニングシステムを選ぶと良いでしょう。

無料で使えるeラーニングシステム3選

本章では無料で使えるeラーニングシステムを3つ紹介します。eラーニングシステムの導入を試してみたい、スモールスタートしてみたいという企業にはおすすめです。

・SmartBrain
・lerningBOX
・エムスタ@ラボ

SmartBrain

SmartBrainは、20ユーザーまでの利用であれば全ての機能を無料で利用できるeラーニングシステムです。スマートフォンやタブレットなど、マルチデバイスに対応しているため、いつでもどこでも好きな時に学習が行えます。

また日本語に加えて、英語、中国語、韓国語、タイ語の5ヶ国語に対応しており、外国人の採用を行なっている企業にもおすすめです。

SmartBrain公式サイト

lerningBOX

lerningBOXは、10アカウントまでの利用なら期間無制限で無料の利用が可能です。特徴は操作性が高いことです。直感的かつシンプルな操作でコンテンツの作成や、対象の従業員ごとの教材設定が可能なため、管理者の負担が大きくなりません。

また、配信する教材も動画やPDFの資料、Webクイズなど多種多様な方法が用意されており、自社に合わせたコンテンツ作成につながります。

lerningBOX公式サイト

エムスタ@ラボ

エムスタ@ラボは、モバイル端末での学習に特化したクラウド型eラーニングシステムです。モバイル端末に合わせたデザイン設定となっていて、スムーズに学習できます。

管理者側は学習の進捗をリアルタイムで確認でき、学習者側は提示版機能によって利用者同士の情報交換なども行えます。

エムスタ@ラボ公式サイト

無料トライアルができるeラーニングシステム3選

有料のeラーニングシステムの導入も検討したいと考えているのであれば、無料トライアルが可能な製品を選択するのも一つの方法です。本章では、無料トライアルができるeラーニングシステムを3つ紹介します。

・Cloud Campus
・Know-baton
・MENTER

Cloud Campus

Cloud Campusは、230社170万人以上に利用されているクラウド型eラーニングシステムです。管理者の学習管理やコンテンツ制作までをクラウド上で一括管理ができ、全てシステム上で完結できます。コンテンツ制作はテンプレートに沿って行えるため、誰でも簡単に制作が可能です。

また、ダウンロード視聴用アプリも搭載されており、オフライン環境でも学習できる配慮がされているのも特徴です。

1ヶ月間の無料トライアル期間が設定されていて、トライアル終了後に自動課金の設定はないため、安心して利用ができます。

Cloud Campus公式サイト

Know-baton

Know-batonは「知識をバトンする」をコンセプトに作成されたeラーニングシステムです。動画や音声教材など、さまざまな教材を簡単に作成から配信まで行うことができます。

進捗管理はもちろんのこと、チャットボットFAQやヘルプデスクメールサポートなど、サポートサービスも充実しているため、安心して運用が行えます。

10名までのユーザーアカウントによる30日間の無料トライアル期間が設定されており、本導入前のテスト運用に利用できます。

Know-baton公式サイト

MENTER

MENTERは学習コンテンツの提供に特化しているeラーニングサービスです。学習コースは10種類用意されており、デジタルスキルやITの基礎知識、データ分析などがラインナップされています。

MENTERの特徴は、DX人材の育成に必要な学習コンテンツが揃っている点です。現在、あらゆる企業がDX推進を視野に入れていますが、DX人材の育成が課題となっています。こうした課題解決にも貢献できるのがMENTERです。自社のDX推進の施策の一つとして利用してみるのも良いでしょう。

7日間の無料トライアルが設定されており、独自コンテンツの作成相談も可能です。

MENTER公式サイト

まとめ

eラーニングシステムの活用は、今後もさらなる広がりを見せると予想されます。自社がeラーニングシステムを導入する理由を明確にしたうえで、自社に適した製品を導入すれば、学習効果は高まっていくでしょう。
無料で利用できる製品も多くあります。コストを抑えたい、スモールスタートしたいという企業は積極的に検討しみてください。その際は自社の目的に適しているか、機能は十分に揃っているかなどの確認が大切です。
ぜひ、自社に適したeラーニングシステムを導入し、従業員のスキルアップを実現してください。

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