デジタル技術の発達により目まぐるしい速度で社会は変化しています。それに伴い企業間の競争も激化しており、他社と差別化を図り生き残っていくにはDX人材が必要不可欠です。
この記事では、DX人材に必要なスキルやおすすめの資格について、初心者や転職者、スキルアップを目指している人ごとに分けて解説します。資格の取得やスキルアップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
目次
DX人材として必要なスキルはさまざまです。たとえば、基本的なITスキルやデータ分析スキル、マネジメントスキルなどが挙げられます。ここからは、この3つのスキルについて解説していきます。
DXで活用されるAIやIotといったデジタル技術を駆使するには、それぞれの技術について理解しなければなりません。いきなり専門的な知識を身につけるのは難しいかもしれませんが、基本的なITスキルを理解しているだけでも、DX推進の場では役に立つでしょう。
デジタル技術を駆使するためには、膨大な量の情報を分析する必要があります。重要な情報を分別し、分析することで新しいビジネスチャンスを獲得できます。顧客情報から「顧客や社会に求められているものはなにか」を発見できれば、競合他社より有利なビジネスを展開できるでしょう。
プロジェクトを計画的に進めることも重要なスキルです。優先すべき業務の選定から他部署との連携まで、コミュニケーションを活発に取りながら業務を円滑に進めるマネジメントスキルも必要になります。プロジェクトの進捗状況や現場の状況を理解することで、トラブル発生を防ぎ迅速な意思決定が可能になります。
DX人材として活躍するためには、どのような資格を取得すればいいか迷う人も多いかと思います。自分の将来的なキャリアを見据えて、資格を取得した後にどのような業務に就きたいのかを考えてみると良いでしょう。キャリアプランと照らし合わせながら明確な目標を立て、自分に必要なDX資格を選んでいきましょう。
ここからは、初心者におすすめなDX資格を2つご紹介します。ITについての知識やスキルを持たない人は、まずは以下の資格から取得することをおすすめします。
DX検定は、日本イノベーション融合学会が実施している検定でデジタルとビジネス両方の分野に特化しています。DX検定ではDXにおける用語やIT・AIのビジネストレンドを正確に理解している必要があります。受験資格は特にありません。内容は基礎的な知識を問うものになっています。
検定は毎年1月と7月の年に2回開催されており、会場は限定されていませんので、自宅からオンラインで受験することができます。点数は1000点満点で試験時間は60分、問題数は120問の多肢選択式です。初心者はスタンダードレベルとされる600点を目指すとよいでしょう。
DX検定を取得することでIT・AI分野の先端技術とビジネストレンドを理解できます。そのため、DX人材としての能力を企業にアピールでき、転職や就職活動を有利に進められます。トレンドを把握することでIT・AI分野でのビジネス能力も向上するため、自分のキャリアを積み上げていきたい人におすすめです。
+DX認定資格は、IoT検定制度委員会が実施している資格です。+DX認定資格では、DXの基礎的な知識をはじめ、AIやIotといったデジタル技術についても問われます。DXに関わるすべての人を対象としている資格で、DXの基礎的な知識を獲得できるでしょう。
特に受験資格はなく、随時、公式ホームページから受験できます。試験時間は60分で問題数は30問の多肢選択式です。試験内容は基礎的な知識やDX推進の社内外調整に関する知識といったものになります。
+DX認定資格は、DX人材として活躍することを希望する人や、これからDXについて学習していきたい人におすすめです。
ここからは、転職時に役立つDX資格を2つご紹介します。DX資格を持っていることは、IT人材として活躍できる証明にもなります。IT人材の不足は深刻化しており、DX資格の取得は転職時に非常に大きな武器になるでしょう。
ITパスポート試験は、ITに関する基礎的な知識を取得していることを証明する資格です。ITが浸透し仕事でも使う機会が大きくなっている現代では必要な資格になるでしょう。とくに情報技術に関する仕事への転職を考えている人は、取得をおすすめします。
受験資格はとくになく、試験も毎日実施しているのが特徴です。1000点満点で試験時間は120分、問題数は100問となっています。合格率は50%ほどとなっています。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、Word・Excel・Outlook・PowerPoint・Accessの5つのツールスキルがあることを証明する資格です。これらのツールは業務のさまざまな場面で使用します。パソコンの実践的なスキルを証明できるので、即戦力として重宝されるでしょう。
試験は「全国一斉試験」と「随時試験」の2種類あるのが特徴です。全国一斉試験は、月に1~2回ほど実施しており、会場は全国の試験会場から選択できます。随時試験は各試験会場によって開催日時が異なり、会場は全国の試験会場から選択できます。
試験は1000点満点の50分制です。難易度はそこまで高くなく、一般的に正答率が6割以上で合格だといわれています。
ここからは、スキルアップを目指す人におすすめなDX資格を2つご紹介します。非常に難易度が高くなりますが、得られるメリットも大きいと言えます。DX人材としてスキルアップ、キャリアアップを考えている人は確認しましょう。
AWS認定資格は、AWSに関するスキルと知識を習得していることを証明する資格です。
AWS(Amazon Web Services)は、世界で一番使用されているクラウドサービスで、インターネットを経由しサーバやストレージ、データベースなどを構築しています。AWS認定資格には4つのレベルがあり、「基礎レベル」「アソシエイトレベル」「プロフェッショナルレベル」「専門知識認定」が設定されています。
スキルアップを目指すなら、専門知識認定まで取得することをおすすめします。専門知識認定では、高度なネットワーク技術やデータ分析、機械学習についての知識を問われます。AWSは非常に汎用性が高いため、さまざまな業務に活用できるでしょう。
データベーススペシャリスト試験は、データベースの技術を駆使し情報システムにおける企画・要件定義・開発・運用・保守の技術支援または活動を行えることを証明する資格です。データベースに関する試験のなかでは最も難しいとされていますが、IT技術が発展している現代において需要は高いでしょう。
データベースを使いこなせるDX人材は非常に少なく、取得することで高い確率でスキル・キャリアアップを狙えます。即戦力として企業から注目されるだけでなく、ITコーディネータ試験や中小企業診断試験など、他の試験を受ける際、第一次試験が免除されるメリットもあります。
ここまで、DX人材になるために必要なスキルや資格などを解説してきました。近年、DX推進を課題にしている企業は多いですが、DX人材はまだまだ不足しています。これから価値が上がっていくDX資格。本記事を参考に、取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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