リスキリング事例

富士通株式会社

業種:
電気機器
従業員数:
20000人以上 /124,000人
取得スキル・育成職種
DXスキルからビジネススキルまで 
受講者・対象者
富士通国内グループ企業に在籍する全12万人強 ※2
公開日:2023.07.14 更新日:2023.07.14

プログラム概要

❶Global Strategic Partner Academy ※3
・最先端のテクノロジーやノウハウを身に付けた人材のさらなる増加を目指し、ビジネスプロデューサーやデリバリー担当者などの当社人材のスキルセットやレベリング、キャリアフレームワークをグローバルで定義
・各人材に必要なスキルや専門知識を習得可能な教育プログラムを標準化し、新規雇用者も含めた世界中の従業員に向けてオンラインで展開

❷Fujitsu Learning Experience ※4
学びに関する社員向けのポータルサイト。学習プログラムだけでなく、トップのメッセージ、社内版TEDなどの動画やコンテンツを毎週アップデート。

背景

リスキリングの背景
・DXが叫ばれる状況下、顧客から求められるものが多様化し、かつスピードも求められるようになってきている ※6
・ジョブ型雇用導入、従来の階層別教育をなくし、基本的には選択研修に ※5
経営計画、中期目標との対応など
「IT企業からDX企業へ」を掲げ、5年間で5,000~6,000億円の投資を行う予定 ※7

成果

リスキリングの成果
❶ー

❷21年度の1人当たり学習時間は約40時間で階層別研修実施時に比べて1~2割減ったが、主力部門でコンサル関連の資格取得者が前年度比2.5倍に増加。

アクセス数は月3~4万で推移(2021年時点)。Udemyに登録したユーザーは社員の3分の1で、想定より多かったという

                                                    ※5

設計フェーズ詳細

プログラムの詳細

・基礎編 ※7
ServiceNow、SAP、Microsoftの製品・サービスの使い方を教える 
・応用編 ※8
富士通の講師が自社で蓄積した知見を基に、顧客の課題を解決するノウハウを講義化。従来のOJTと異なり、現場の担当者の属人性に依存しない体系的な教育プログラムとして提供
・実践編 ※8
受講者が富士通社内のプロジェクトにメンバーとして参加


・最先端のDXテクノロジーからビジネススキルまで豊富なコンテンツを揃えており、自分の関心領域(AI、コンピューティング、クラウドなど)などに応じて、受講したいコンテンツを検索して、選択できる、受講費用は会社負担。2022年2月時点で9600コースが受講可能
※6

・社内外の有識者が学びや経験について語る「Edge Talk」では、5Gビジネスをリードする責任者、スーパーコンピュータ「富岳」を開発した技術者、アジャイル開発の第一人者などの動画を配信 ※6

・ジョブ単位での社内公募制度である「ポスティング」のシステムとも連携 ※6
教材
❶ー

❷社内外のeラーニング企業、ビジネススクールなどから多数の教材を集めている ※4

受講後の動き
❶ー

❷資格取得、ジョブ単位での社内公募制度への応募など ※6
講義形式
オンライン学習
設計で検討した観点
・従業員が自律的に学ぶことを重視 ※9
・そのための工夫として、ビジュアルへのこだわり、中身の充実化、やる気を刺激する仕掛けに注力 ※9

利用ツール

プログラムで利用する外部ツール
❶ServiceNow、SAP、Microsoftの製品・サービスなど ※7

❷Udemyなどのオンライン学習サービス ※4

運営体制

運営パートナー
❶ServiceNow、SAP、Microsoft ※7

❷ー

運用フェーズ詳細

動機形成(公募や選抜などをふやす工夫など)
❶ー


・興味のあるジョブを登録しておくと、ジョブ単位での社内公募制度である「ポスティング」のシステムと連携し、募集がかかるとリコメンドしてくれる。ジョブに対応しておすすめのeラーニングコンテンツもレコメンドされる ※6
・コンテンツに対して「いいね」を押したり、コメントを書き込むこともできる。他の社員がそれらの反応を参考にして動画を閲覧するなど、学びの輪が広がっていく仕掛けに ※10
環境整備(現場業務への負担、上司理解など、学習環境を整える工夫など)
自分の都合の良い時間や場所で、スマホやPCで自発的に学んでもらうといった行動を推奨 ※4
伴走フォロー(途中離脱、ついていけないなどが発生しないための工夫など)
期初に学習目標を設定し、学習状況がダッシュボードで可視化され、1カ月に一度上司と1on1で定期的なフィードバックが受けられる ※6

実践フェーズ詳細

実践環境整備(受講後の実践環境の整備の工夫など、社内制度など含む)
ジョブ単位での社内公募制度である「ポスティング」のシステムとの連動、学習歴のモニタリング ※6

その他参考情報

その他
・2020年度の社員1人当たりの教育金額は約11万8千円、時田社長の就任後に4割増えた ※5
・FLXの課題として、自律的な学びのメリットやきっかけ、シーンの明確化、従業員の声を踏まえた学びのきっかけとなるコンテンツの提供の2つを挙げている ※5

参考情報

https://www.fujitsu.com/jp/about/facts/
https://almacreation.co.jp/article/fujitsu-re-skilling
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2021/12/13.html
https://ufb.benesse.co.jp/case/fujitsu.html
https://career.nikkei.com/nikkei-pickup/002069/
https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00434/012000003/
https://www.brush-up.jp/reskilling/article1
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06517/
https://jinjibu.jp/hr-conference/report/r202105/report.php?sid=2366
https://pr.fujitsu.com/jp/ir/library/presentation/pdf/20220328-02.pdf