アウトスキリングとは?リスキリング、アップスキリングとの違いから実践企業事例まで

公開日:2023.07.10 更新日:2023.07.10

アウトスキリングとは?概念とその意義

アウトスキリングとは、企業が社員に対し、現職とは異なる業界や職種への移行を支援する人材育成戦略です。これにより、労働市場のニーズに適応したキャリアパスを築くことが可能になります。アウトスキリングの取り組みは、従業員のキャリアの多様性と柔軟性を向上させるだけでなく、企業の競争力やブランド力の強化にも寄与します。また、従業員が自らのキャリアを積極的に管理し、企業と共に成長することを促進する効果もあります。

リスキリング、アップスキリングとアウトスキリングの違い

リスキリング・従業員が新たな職種に適応するために必要なスキルを習得するプロセス
・労働市場の変化や技術革新に対応するためのスキルの習得
【社内における配置転換を視野に入れた取り組み】
アップスキリング・従業員が現職でさらに専門的なスキルを身につけること
・現職での業務効率向上や、キャリアアップのチャンスが広がる
【社内、社外など活躍の場所は問わない】
アウトスキリング・社員が将来的に現職とは異なる分野で活躍できるよう支援すること
【社外への転職を視野に入れた取り組み】
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アウトスキリングが注目される理由と背景

アウトスキリングは、労働市場の変化や技術の進歩によって、従業員が将来的に他の職種で働く可能性が高まっていることから、ますます重要性が増しています。さらに、経済のグローバル化や働き方改革の進展によって、従業員自身の、より柔軟なキャリア形成も求められています。

また、企業もアウトスキリングにより人材の維持・獲得の成功が期待できます。アウトスキリングは、企業の社会貢献活動としても位置づけられ、企業イメージの向上にもつながります。

アウトスキリングに取り組む企業の事例

 Amazonのキャリアチョイス

米Amazonは、配送センターの従業員を対象に「キャリアチョイス」というアウトスキリング支援プログラムを展開しています。このプログラムでは、労働市場で需要の高い分野への転職を支援するための研修が提供され、その費用の最大95%が企業から支給されます。コースは、コンピューターサポートスペシャリスト、WEB開発者、看護師、航空機整備士、商用トラック運転手など多岐に渡り、従業員は自身の希望やスキルに応じて選択できます。

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